現地訪問レポート:民主化が進むミャンマー「アジア最後のフロンティア」の今

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現地訪問レポート:民主化が進むミャンマー「アジア最後のフロンティア」の今「アジア最後のフロンティア」と言われ、日系企業の新たな消費市場として注目されるミャンマー。2012年に配信したVOICEjpで軍事政権から民主化へ向かい大きく変わりつつあるこの国の実情をレポートしました。あれから3年、ミャンマーの消費トレンドや生活実態に新しい変化はあったのでしょうか。
2012年10月から成田=ヤンゴン間で直行便が飛ぶようになり、ビジネスチャンスを求めて多くの日系企業が進出しました。その数は4年で4倍の200社以上。海外各国からも投資マネーが一気に流入し、地価が高騰したことやホテル部屋数不足で1LDKのアパートの賃料50万円、ホテル一泊5万円という時期もありましたが、現在では徐々に落ち着きを取り戻しています。今回のVOICEjpは私、TNC代表の小祝が2012年以来、3年ぶりにミャンマー経済の中心地・ヤンゴンを訪れ、その変化をレポートします。

SIMカードの値下がりで一気に普及した携帯電話2013年より参入したノルウェーの通信会社「テレノール」/ヤンゴン市内ではどこに行っても携帯電話を利用する若者を見かける街を歩いていてまず驚いたのが、ほとんどの人が携帯電話を利用していることです。2013年までは国営のミャンマー郵電公社(MPT)しか通信会社がなく、SIMカード1枚20万円という異常な価格で取引されていました。しかし、ノルウェーの「テレノール」とカタールの「オレドー」の2社が市場に参入したことで、価格競争が起き、現在SIMカード1枚約150円にまで値下がりし、一般市民にも携帯電話が一気に普及しました。
現地ミャンマー人にインタビューを重ねたところ、携帯電話を2台持ったり、SIMカードが2枚入れられるデュアルSIM携帯を所持し、電波が安定しているMPTの回線をSNSやネットで利用し、電波は安定していないが通話料金の安いテレノールやオレドーの回線を通話に利用するなど、通信会社を使い分けしている人が多く見受けられました。

ヤンゴン市民を悩ませる交通渋滞市内の至る所で渋滞している/高級車ディーラーも売上を伸ばすヤンゴンを訪れるたびにクルマの数は増え、交通渋滞が頻繁に発生するようになりました。経済制裁が融けて以来、規制緩和により輸入中古車の価格が大幅に下がり、販売台数が増えたことが要因です。ヤンゴンを走るクルマの多くは日本車です。2014年、日本からの中古車の輸出先として最も多かったのがミャンマーで、長年中古車輸出先のトップだったロシアやUAEを抑えて1位となりました。また、新車ディーラーも登場し、BMW等の高級車は2014年11月から4ヶ月間で130台も売れたそうで、中古車だけでなく、新車、それも高額なクルマが売れるようになってきており、日本のメーカーにとってもミャンマーは今後、重要な市場になると考えられます。

続々とオープンする 新たなショッピングモールトレンドスポットになっているフードコート「シークレットガーデン」/2013年開業の「パークソン」には高級ブランド店が数多く出店しているヤンゴン市内で最も盛況なショッピングモール、ジャンクション・スクエアの別館に、タイの日系レストランFujiやタイのShabushi、韓国のBBQレストランなどが出店するフードコート「シークレットガーデン」が今年オープンして若者たちに人気です。また、2013年以降、「パークソン」、「カルチャーバレー」といった新たなショッピングモールも続々オープンしています。資生堂などの高級コスメブランド、人気サーフブランドのクイックシルバー、グッチやコーチなどの高級ブランド店が出店しており、消費は活発になっています。しかし、こうしたショッピングモールで実際に買い物をするのは一部の富裕層で、一般市民はウィンドウショッピングするのが精一杯。現地ミャンマー人からは、「消費は活発になったが、収入はそれほど上がっていないので消費と収入のバランスが悪くなった」という意見をよく耳にしました。

増加する日本食レストランと外資系ファストフード店の躍進日本食レストランや居酒屋も急増しています。ヤンゴンでは在住日本人が1000人程度にも関わらず日本食レストランは250軒とかなり多いです。日本人が経営するレストランだけでなく、日本に出稼ぎに来たミャンマー人が帰国して開業することも多く、そのようなミャンマー人経営のレストランは、予算一人5,000MMK(約500円)前後と手頃な価格のため、地元のミャンマー人でにぎわっています。また、ミャンマーにはモヒンガーなどの麺料理があり、麺文化の素地があることから、現在ラーメンブームが起きています。同様に即席麺もヒットしています。報道によるとエースコック社は、現在ベトナムの工場でミャンマー向け商品を製造していますが、今後はミャンマー国内での本格的な製造拠点の設置を検討しているそうです。増加する日本食レストランと外資系ファストフード店の躍進

日本食以外にも外資系ファストフード店の躍進が目立ちます。台湾バブルティーのフランチャイズ店「Chatime」、韓流が流行しているヤンゴンでは韓国の「Lotteria」や「cafe BBQ」なども若者を中心に支持されています。カヤトーストで人気のシンガポール発の「Ya Kun coffee&Toast」は店舗を拡大中、「KFC」も今後進出を予定しているそうです。アジア各国から進出するファストフード店。特に食もファッションも「韓国」がトレンド

ファッションやコスメなど若者の間では韓国カルチャーが浸透若者が集まる韓国のカジュアルファッション店韓国ドラマやK-POPの流行で、韓国カルチャーが若者中心に浸透しています。韓国ブランドのコスメは隣国のタイ同様に、若い女性に大変人気です。また、韓国ドラマでサウナが紹介されたことで、ヤンゴン郊外にある「ゴールデンパーク」(韓国ヘルスセンター)というサウナ施設もトレンドスポットになってます。男性の間でも韓国ドラマやファッションを真似た個性的なヘアスタイルが流行しており、ヤンゴンの若者への韓国カルチャーの訴求力には目を見張るものがあります。

日系銀行の支店開業やJCBカード利用など整備されつつある環境ショッピングモールにはATMが設置されるようになってきた市内のいたるところにATMが設置され、クレジットカードが利用できる店舗やホテルも増えました。日系銀行では三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行がヤンゴン支店を開設、JCBカードも躍進しており、進出を検討する日系企業のビジネスマンにとって利便な下地が整ってきています。また、ミャンマー人の収入は緩やかではありますが上昇を続けており、いっそう消費意欲が高まり、中間層が増加するミャンマーは今後の伸びしろが確実に見込める市場だと私は思っています。土地高騰のバブル期を乗り越えた今こそ、冷静にミャンマー市場進出を検討してもいいのかもしれません。

ヤンゴンの変化(2012年→2015年) 小祝誉士夫的ベスト10

TNCが「THAI FEX2015」にて、6社合同の 「JAPAN PREMIUM FOOD」ブースをプロデュース

TNCが「THAI FEX2015」にて、6社合同の 「JAPAN PREMIUM FOOD」ブースをプロデュース2015年5月20日から22日までの3日間、東南アジア最大級の食品見本市である「THAI FEX2015」がタイ・バンコクで開催されました。TNCは「JAPAN PREMIUM FOODS」という合同ブース(桃屋、シマダヤ、YUZUSCO高橋商店、SAMURAI KARAAGE、Be Koon Thailand等 敬称略)の企画プロデュースとして、ブース内での調理デモンストレーションを通じて多くのバイヤーとの商談のきっかけをつくりました。

TNC主催  「キッズ・ダイバーシティー Summer Camp in 大子」のご案内

TNC主催  「キッズ・ダイバーシティー Summer Camp in 大子」のご案内TNC主催「キッズ・ダイバーシティー Summer Camp in 大子」は、これからの時代の社会・教育環境を考え、子どもたちの「多様性」「主体性」に視点をおき、多様な背景をもった子どもたちが、ことばを使いながら共に遊び、活動できるサマーキャンププログラムです。7/31(金)~8/2(日)の2泊3日、豊かな自然環境に恵まれた茨城県久慈郡大子町にて初の開催となります。
対象者は、海外在住もしくは帰国子女のお子さん、日本在住のハーフのお子さん、様々な言語や海外に興味のあるお子さんになります。(親子での参加/子どもだけの参加もOK)
詳細・お申込みはこちらから。

世界に開かれた大自然の学び場「MORIUMIUS」のご紹介

世界に開かれた大自然の学び場「MORIUMIUS」のご紹介TNCで取材・編集を担当しているセガサミーホールディングスさんのウェブマガジン「Edea(イー
ディア)」の2015年4月号で特集した、石巻市雄勝町の複合体験施設「MORIUMIUS(モリウミアス)」。震災後より雄勝町に残っていた廃校を地域の人びとや全国の支援者の協力を得て改修を進め、この度、世界の子どもたちに開かれた滞在型の複合体験施設としてオープンしました。
現在、この夏休みに行われる7泊8日の滞在型プランの参加者を絶賛募集中です。詳しくは下記サイトよりご覧ください。

●Live in MORIUMIUS
●Edea特集記事

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