1970年代の石油価格上昇以来、石油輸出一辺倒で急速な発展を遂げてきたサウジアラビアに大きな変化が訪れています。石油依存体制からの脱却への取り組みが遂に本格的に動き出したのです。2016年に政府が発表した経済多様化政策「サウジ・ビジョン2030」には、プライベートセクターの活性化、外国投資の誘致促進、ツーリズム開放、アジア・アフリカ・ヨーロッパの貿易ハブとなることなどが宣言され、その動きが街の中にも現れてきました。2020年には、アラブ諸国で初となるG20サミットの議長国となることも決まり注目を集めています。そんなサウジアラビアの主要都市であり、聖地メッカとメディーナの入口として毎年2,000万人近い巡礼客を迎えるジェッダの今をライフスタイル・リサーチャーがレポートします。