アメリカのフードトラック最新事情

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~セレブシェフが徹底的にこだわるメキシカンフードトラック
L.A.はフードトラック発祥の地というだけあり、ストリートフードが生活に根付いています。自分が居住する地域に訪れるフードトラックの日時をあらかじめチェックしてから出かける人も少なくありません。そんなL.A.では地域で評判の店が店舗を構えたままフードトラックでの営業を新たに始め、営業範囲を広げる逆転現象も見られます。「Boarder Grill」はグルメなタコス、ケサディア、セビーチェなどを提供するフードトラックで、人気のテレビ番組「Top Chef Master」や「Too Hot Tamales」に出演するセレブシェフのスーザン・フェニジャーがオーナーのフードトラックとして注目を集めています。

(左・中央)一番人気のポブラーノチリをローストしたケサディアは7ドル(約805円)、(右)セレブシェフのミリケンスーザン・フェニジャーと共同オーナーのメアリー・スー・ミリケンさん

~韓国×メキシカンの新ジャンル「Kogi BBQ」
長い時には2時間待ちの行列ができるフードトラックとして話題のKogi BBQ。一番人気は韓国料理とメキシコ料理の融合タコス「Short Rib Taco」。ショートリブをカラメル状にした韓国BBQに、サルサソース、パクチーと玉ねぎ、ライムのレリッシュ(ピクルスの一種)などを自家製トルティーヤ2枚の上に挟んで提供しています。こちらのフードトラックの成功の秘密は、韓国料理とメキシコ料理の融合という新コンセプトと、ツイッターや一般人の評価サイト「Yelp」などソーシャルメディアをうまく利用したこと。「渋滞に巻き込まれたから、あと10分待ってください」などタイムリーな情報提供や、顧客にフィードバックを求めてタイムリーに会話をしたり、顧客の写真を撮ってFlickrにアップしたりと積極的なコミュニケーションで人気を集めています。

(左)長い時には2時間待ちになるほどの人気。フードトラックの前には長蛇の列ができる。(右)一番人気のショートリブタコスは2.29ドル(約263円)と価格が手ごろで幅広い層に支持されている。

フードトラックの天井に設置した太陽光パネルで車内の電力をまかなっている。

フードトラックでは大量のガソリンによる大気汚染が発生します。またトラック内の台所用品を使う発電機の稼動による大量の電気と、使い捨て食器を使用することから、時代のニーズにあわせエコフレンドリーなフードトラックが登場し注目を集めています。
L.Aのフードトラック「Green Truck On the Go」のモットーは「持続可能な社会作り」です。バイオディーゼル車を採用し、燃料にはメニューの調理に使った野菜オイルを使用します。フードトラックの天井には太陽光パネルを取り付けて、車内の冷蔵庫や電灯をまかないます。使い捨て食器はリサイクルが可能な素材や堆肥化できるポテトスターチ製などを使用し、使用後は堆肥化できる施設に持参しています。もちろん提供する食材は、地元農家のオーガニックや持続可能な方法を用いた素材を使用するなど、エコに対する徹底ぶりが伺えます。


~個性的な店舗が集まるポートランドのフードカート
近年持続可能なライフスタイルを求め、移住する若者の多い街として注目を集めるポートランド。ここではフードトラックも若者らしいアイデアが登場しています。まずポートランドではトラックで移動するタイプの「フードトラック」はポートランドにほとんどなく、多くがトレーラー式で「フードカート」と呼ばれています。人口60万人の街ポートランドに、フードカートは600店ほどあると言われ、個性的なカートが街にあふれています。その中からリサーチャー目線でいくつか紹介します。


ポートランドで毎年春に開催されている「Eat Mobile」は、入場料20ドルを払い40店ほどあるカートの試食をすることができる一大フードイベント。CNNは全米一のストリートフードフェスティバルと称賛し、大勢のお客で賑わいます。入場者の投票で決まる、昨年のベストフードカートはハワイ料理のフードカート「808 Grinds」。アメリカの新しい食のムーブメントが起こるイベントとして今年も目が離せません。

ウェディングパーティなどにフード・トラックでケータリングをするサービスも登場

15の州にある協会が参加する「ナショナル・フードトラック・アソシエーション」

~フードトラックを利用したビジネスモデルに注目
ロサンゼルスで始まり、ニューヨークに飛び火したフード・トラックブーム。これまでレストランでしか食べることができなかった、質が高くバラエティに富んだランチやスナックを、手軽かつ値段も手頃に購入できるようにしたとして、瞬く間にブームとなりました。あらゆるものが高価なニューヨークで食事の選択の幅が広がり、それが定着したというのは歓迎すべき状況です。
そして、ニューヨークのフードトラックで注目すべき点は、フードトラックがただストリートで食べ物を売るだけでなく、マーケティングでの活用や、パーティのケータリングに利用されるなど、ビジネスの幅が広がり始めたことです。カリフォルニア、ニューヨークをはじめ各都市でフードトラック協会が出来始め、都市間での横のつながりを強化しようという動きが生まれました。2014年はそれらをとりまとめる全米規模のナショナル・フードトラック・アソシエーションが発足したことで、今後フードトラックを活用した新しいビジネスが増え、変化する人々のニーズに応える食スタイルを提供していくでしょう。

 

 

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