~TNCアジアトレンドラボが調査~2015年・アセアン6ヵ国のトレンド総括

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2015年8月にローンチしたTNCアジアトレンドラボhttp://tnc-trend.jp/では、アジア14ヵ国のトレンドトピックを毎日更新しています。2015年はアジア各国でどのようなモノ・コトが流行したのでしょうか?また2016年はどんな年になるのでしょうか?TNCアジアトレンドラボでは、アセアン6ヵ国を対象に今年一年のトレンドを総括する調査を実施しました。今回のVOICEjpでは、各国のトレンドの一部をご紹介いたします!

TNCアジアトレンドラボでは、アセアン経済共同体(AEC)の発足を控える中、アセアン経済の中心を担う、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアの6ヵ国で2015年の総括となるトレンド調査を実施しました。各国で共通して流行したような事例や、他の国にはない、その国ならではの事例が上がってきました。今回は、各国で印象的だったトレンド事例をピックアップ。2015年は果たしてどんな年だったのでしょうか?

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モールとは異なり、個人で出店できる「FOOD FIGHTERS」には独創的なフードメニューが並ぶ。

トレンドスポット「パサール・サンタ」発の個性派フード店や黒フードなどの流行の食を出す店を集めたフードコート「FOOD FIGHTERS」には連日、多くの若者が足を運び、セルフィー撮影&SNSにアップしています。また、伝統スイーツのクエ・チュビットやマルタバックに、キットカット抹茶味、オヴォマルティン(スイスのチョコレートスプレッド)などをトッピングしたフレーバー、黒フードの影響を受けた「黒マルタバック」なども登場し、注目を集めています。

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ナショナルミュージアムのリニューアルオープンやSEAゲームなど、文化・スポーツ面でも盛り上がりを見せた。

建国50周年(SG50)にあたる2015年は、3月に建国の父、リー・クアンユーが亡くなったことも重なり、シンガポールにとって節目の年となりました。8月9日のナショナルデーパレードでは、街にSG50の看板やロゴが溢れました。また、イベントやプロモーションだけでなく、シンガポール国民、外国人労働者に関わらず、2015年支払い分の個人所得税50%オフや、2015年に生まれた新生児に記念メダルやブランケット、子ども服などの8つの神器が贈られるなど、国を挙げて50周年を祝いました。

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テラリウムも流行の兆しを見せており、ワークショップが頻繁に開催されている。

 

3月にオープンしたショッピングモール「エムクオーティエ」は館内外にふんだんに緑を取り入れ、癒やしの空間を演出しています。このような街中や商業施設に緑を増やそうとするグリーンムーブメントの波に乗り、グリーンハウスがトレンドになりました。ベランダにポットプラントを配置するなど小規模なものから、室内に本格的な庭園スペースをつくってしまうようなケースも見られます。バンコクの大都会に疲れ、緑を身近に感じて暮らしたいと考える人や、植物をお洒落アイテムやインテリアの一部として楽しむ若者が増えています。

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豚肉や揚げ物好きのフィリピン人に日系のトンカツがマッチ。

ショッピングモール内に、700ペソ(約1,900円)前後の価格帯のプレミアムブッフェレストランが次々オープン。中華、イタリアン、日本食、ビーフやチキン、ラム肉をその場で切り分けるサービス、自分でパフェをつくれるなど、フィリピン人が好きな要素がそろっています。誕生月半額などのサービスがあり、毎月大家族の親戚の誰かしらが誕生日を迎えることが多いフィリピンでは、ハレの日にブッフェに行くことが流行しました。また、YABU、サボテンなどのトンカツ店が続々オープン。トンカツが配膳されるまでに胡麻をする体験、ご飯、味噌汁、キャベツの食べ放題システムがヒットしました。

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人気作品はクラウドファンディングで資金を集め、コミックスを出版できる。

2014年末に登場したウェブサイト「Comicola」は若手マンガ家たちの作品を無料で読むことができます。さらに、クラウドファンディングを導入し、読者が気に入った作品に投資し、多くの支持を得た作品は出版デビューのチャンスを得ることができるシステムを採用。出版の機会がなかなか与えられなかった若手マンガ家への門戸が広がりました。人気作品は『血液型O』という学園ストーリーなどで、10~20代の男女が主な読者層。Facebookにアップしたマンガから人気となるマンガ家も現われ、ベトナム独自のマンガ文化が花開いていきそうです。

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学校は2ヵ月のうちに4日間の休校となるなど、外出が極力制限され、家の中を快適にする家電の人気が高まった。

ヘイズとは主にインドネシアにおける、焼畑農業などの煙や排気ガスの微粒子が原因となって起こる大気汚染のことです。例年ヘイズが発生しますが、2015年はスマトラの森林火災の鎮火が進まなかったため、「ヘイズ最悪化」、「不健康レベル」という日々が続き、空気清浄機の需要が高まりました。

空気が悪くなった際などに作動を開始する感知システムがある機種が人気。パナソニックやシャープ、日立といった日系メーカーの商品が主力となっています。


伝統食のカスタマイズ、建国50周年を迎えての優遇税制、都会疲れによるグリーン回帰、家族を重視した食スタイルの変化、スマートフォンの普及によるウェブコミック人気、ヘイズによる空気清浄機のヒットを、アセアン6ヵ国の2015年の象徴的なトレンドとしてピックアップしました。国民性や民族性、成長ステージ、地理的要因などの違いから多様なトレンドが生まれ、ライフスタイルが変化していく兆しを感じる内容になっています。


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今回の2015年トレンドランキング調査では、インドネシアの「GO JEK」、シンガポールやベトナムでシェアを拡げる「Uber」、マレーシアの「MYTEKSI」、アジア各国で使用される「waze」など、配車アプリや渋滞回避アプリなどの、各国を横軸で比較できるようなトレンドや、宗教や国民性で括れるトレンドも散見されました。今回VOICEjpで紹介できなかった、詳しいトレンドランキングはTNCアジアトレンドラボのサイト(http://tnc-trend.jp/)で順次公開中です。ご覧になっていただいての、ご意見・ご感想、お問い合わせなどいただけると幸いです!

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