~シリーズ 世界のライフスタイル~ TNCアジアトレンドラボ発 アセアンを読む5つのキーワード

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表紙の画像はタイ・バンコク最大級のナイトマーケットでトレンドスポットのひとつ「タラートロッファイ(鉄道市場)」です。アジアの国々では、このテントのように、色とりどりな生活者のニーズがあり、日々さまざまなトレンドが生まれています。

TNCアジアトレンドラボでは、各国の若者で構成される現地トレンドウォッチャーから届くトレンドを独自に読み解き、蓄積しています

TNCアジアトレンドラボでは、各国の若者で構成される現地トレンドウォッチャーから届くトレンドを独自に読み解き、蓄積しています

今回の特集では、TNCのアジア×トレンドに特化した研究機関である「TNCアジアトレンドラボ」が発表した「アセアン6ヵ国トレンドランキング」を元に、最新トレンドを交えた、「アセアンを読む5つのキーワード」をご紹介します。

 

 

経済発展めざましいアセアン各国。渋滞を避けて早起きするため、満足に食事をする時間が取れない、メイクやスキンケアを簡単に、でもしっかりケアしたい、激しい渋滞の中、車を運転したくない……そのような理由から時間が短縮できるクイックなサービスが求められています。

栄養をクイックに摂れる新しいファストフード

シンガポールで展開する「The Soup Spoon」は、たっぷりの具材が入ったスープの専門点。手頃な値段と提供するスピードの早さから人気となっています。具沢山で、飲むというよりは「食べるスープ」。日本風のImoni(芋煮)や野菜、赤米を使用し、素早く栄養を摂取できる「ブーストスープ」など、さまざまなスープからクイックに栄養をチャージできます。

また、クレープのような薄い皮で好みの食材を包む「ラップフード」も新しいファストフードとして、若いサラリーマンやOLから人気を集めています。

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GO-JEKの買い物代行サービス。行列店にGO-JEKドライバーが並んでいる

バイクタクシーが仕掛ける代行サービス

ジャカルタの生活を変えたと言われるバイクタクシー配車サービス「GO-JEK」は、配車サービス以外にもさまざまなサービスを展開。買い物代行のサービスではドライバーに行列店に並んでもらい、話題のメニューを買ってきてもらったり、マッサージ師を自宅や職場まで派遣してくれる「GO-MASSAGE」などなど、渋滞が激しいインドネシアでは、渋滞に巻き込まれることなく自宅にいながらにしてあらゆるサービスを受けることができます。

1日のインターネット使用時間平均がフィリピンでは約5時間、タイやインドネシアでは4時間超と、日本の3時間と比べ遥かに多い東南アジア各国(We Are Social調べhttps://goo.gl/eif5d3)。FacebookやInstagramはもちろん、その他のSNSやその国オリジナルのアプリなども続々登場しています。

mph170423-3「kawaiiコミュニケーション」&動画を使ったコミュニケーション

ベトナムでは独自のコミュニケ-ションSNS「Zalo」が浸透。日本で言うLINE以上に多くの人が利用しています。また、東南アジア各国では日本のアニメが親しまれています。特にタイは老若男女問わず、キャラクターが人気。そのため、たくさんのスタンプがあるLINEでの「kawaiiコミュニケーション」が大好きです。

さらに、アセアン各国はカフェやモールなどどこでもWiFiがつながるため、Snapchatや動画を取り入れたInstaStoryなど、新しいコミュニケーションが若い世代を中心に素早く取り入れられています。

「FOOD FIGHTERS」で提供されるフォトジェニックなドリンク

「FOOD FIGHTERS」で提供されるフォトジェニックなドリンク

ヘルシーフードに特化したアプリ&SNS映えするフォトジェニックフード

クリーンフードやオーガニックが浸透してきているタイでは「Indie Dish」というヘルシーフードをさまざまな飲食店からデリバリーできる専門のアプリが登場するなど、その国の需要に合わせたアプリが誕生しています。また、インドネシアではInstagram映えするフォトジェニックなフードを提供する飲食店を集めたフードコート「FOOD FIGHTERS」が若者を中心に人気を集めています。

食の欧米化などによりアジア各国でも生活習慣病などが社会問題になっており、健康志向の人が増えつつあります。ただし、そういった考えを持つのは生活に余裕がある層だけの場合が多く、「健康はお金を出して買う物」「健康志向であることがお洒落」といった具合にステイタスシンボルとして健康を取り入れている人が少なくありません。今後、中間層が増えていくことで、ヘルシーな食やサービスへの需要が高まってくることが予想されます。

ドラッグストアで販売している点も健康志向な人にポジティブな印象を与えている

ドラッグストアで販売している点も健康志向な人にポジティブな印象を与えている

国内ベンチャー発“糖質を取り除く”炊飯器

マレーシアのベンチャーメーカー 「GRAYNS」が開発した、糖質の元となる、デンプン質を米から取り除く最新の炊飯器「TORC」が話題となっています。3,200RM(約81,000円)前後と高額ですが、健康意識が高く糖尿病を危惧する、生活に余裕のあるシニア層を中心に人気です。

 

子どものプレイスポットとしても人気

子どものプレイスポットとしても人気

最新のエクササイズをいち早くやってみることがステイタス

オーストラリア発のトランポリン施設「BOUNCE」は、東南アジアではシンガポールやバンコクに展開。さまざまな種類のトランポリンが設置され、思い思いに飛び跳ねて遊んだり、エクササイズを行うことができます。他にも、サーフィンの動きを取り入れたサーフセットなど、海外で注目されたプログラムが時間差なく入り、そこでエクササイズをすることがトレンド、ステイタスになっています。

フィリピンなどではモールに行くこと=「モーリング」という言葉があるほど、ショッピングモールはアジアの生活者に欠かせない存在です。1日では到底回りきれない広大なモールから、コンセプトを重視したこだわりモールなど、さまざまなモールがアジア各国で続々登場しています。

洗練されたショッピングモール「SM AURA」

洗練されたショッピングモール「SM AURA」

トレンドエリアに建つショッピングモール「SM AURA」

マニラを代表するトレンドエリア、Bonifacioにあるショッピングモール「SM AURA」。オフィスビル直通の近代的な外観で、屋上は公園のようになっており、マニラの都心部を一望できます。館内ではフィリピン料理、日本料理、韓国料理など、世界各国の食事や、IMAXシアターで最新の映画が楽しめます。マニラなどの都市部は渋滞が深刻で移動が面倒と考える人が多く、週末は1ヵ所で品質の高い買い物、トレンドのフード、話題の映画などのエンタメまで楽しめる、「ワンストップ消費」が可能なモールが求められています。

豊富な緑と吹き抜けで都会の喧噪を忘れられる「the COMMONS」

豊富な緑と吹き抜けで都会の喧噪を忘れられる「the COMMONS」

バンコク最先端のコミュニティモール「the COMMONS」

バンコクでは「コミュニティモール」と呼ばれる小規模でテーマ型のモールが近年増加しています。タイのセレブや駐在外国人が数多く住むトンローエリアにある「the COMMONS」は地域住人が健康的で充実した生活を送れるようなコミュニティづくりを目指して開業。随所に緑をあしらい、最上階には芝生を敷くなど、自然の中にいるような感覚で楽しめ、週末には音楽フェスなどのイベントが催されるなど、地域住人や顧客のコミュニティ形成にも一役買っています。また、フードコートには世界中のクラフトビールを楽しめる「The Beer Cap」を中心に、バンコクで話題の飲食店のメニューを1ヵ所で味わうことができます。このように、画一的なモールで消費を行う「モノ消費」から、個性的なモールに体験を求める「コト消費」へ移行していることがうかがえます。

伝統文化や伝統食のリバイバルがアジア各国でも進んできています。伝統食を現代風にアレンジして提供するカフェや、伝統衣装を今風にデザインして販売する若者も登場しています。

スタイリッシュなボトルで販売される「モダンジャムゥ」

スタイリッシュなボトルで販売される「モダンジャムゥ」

民間生薬、ジャムゥを気軽に飲める「ジャムゥスタンド」

ジャムゥはインドネシアに古くから伝わる民間伝承薬で、ショウガやタマリンド、ターメリックなどの様々なハーブやスパイスからつくられています。これまでは自転車でジャムゥを売り歩く行商から購入することが一般的でしたが、近年、フルーツやハチミツなどとミックスして飲みやすくした「モダンジャムゥ」を提供するジャムゥスタンド「Suwe Ora Jamu」がショッピングモールに出店し、若者も気軽にジャムゥを生活に取り入れるようになってきています。

 

 

 

2016年に人気となった着物風バジュクロン

2016年に人気となった着物風バジュクロン

トレンドを取り入れて進化する伝統服

マレー系女性の伝統服「バジュクロン」もトレンドを取り入れて変化を遂げています。2016年、マレーシアでは“着物風”バジュクロンが人気となりました。袖や襟の部分が着物のようになっていて、帯で結ぶようなデザインのものなどが注目されました。ユニクロからムスリマ(イスラム教徒の女性)が頭部に被る布、ヒジャブが販売されるなど、ムスリマのファッションも「伝統×トレンド」で毎年のように新たなスタイルが誕生しています。

 

 

欧米のトレンドをそのまま取り入れるのではなく、その国に根づいた伝統からトレンドが生まれたり、独自にアレンジしてローカライズし、定着していく事例がアジア各国で見られます。各国のトレンドをキーワードを通して見ることで、その国の成長段階や文化、生活者が何に関心を抱いているのか、などさまざまなことが読み取れます。

『TNCアジアトレンドラボ』では各国の高感度層で構成される最新トレンドやトレンドを牽引するリアルな若者の生声から、アジアのトレンド情報を収集・蓄積し、横軸で分析をすることが可能です。アジアの食に特化した「フードトレンドレポート」を無料公開していますので、この機会にぜひご覧下さい。

また、アジア市場のマーケティング戦略や現地向け商品開発のヒントを導き出すワークなど様々なビジネスサポートを行っています。今後もアジアのトレンドをウォッチして発信して参りますので、ご質問や気になることなどありましたらお気軽にお問い合わせください。

■問い合わせ先

株式会社TNC TNCアジアトレンドラボ編集部 木下・濱野

TEL:03-6280-7193 FAX:03-6280-7194

お問い合わせフォーム:http://www.tnc-trend.jp/about/#contact

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