~シリーズ 世界のライフスタイル~ 私たちのライフスタイルを豊かに彩る 「Happy Technologies」

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「IoT(インターネット・オブ・シングス)」や「AI(人工知能)」といった言葉が日常的に聞かれるようになり、生活の中に急速にテクノロジーが入り込む今日。知らず知らずのうちに私たちのライフスタイルも変化しています。今号のVOICEjpは「Happy Technologies」と題して、海外における最新のテクノロジーを活用し、人々を幸せにしていく最新の事例をあつめました。ライフスタイル・リサーチャーがお届けします。

 

テクノロジーで五感に訴える「忘れられないブランド体験」

近年、企業が積極的に工場見学を受け入れたり、食品メーカーが直営のカフェをオープンするなど、「消費者にブランドを体験してもらう」取り組みが加速しています。その中でもテクノロジーが消費者へ価値ある体験を提供することに重要な役割を担っています。

【From Switzerland (Vevey)】
最新技術を活用して商品を楽しく知ることができるネスレのミュージアム

2016年6月、「Nestlé」創業150周年を記念する特別プロジェクトとして、スイスの創業の地にミュージアム「The NEST」が誕生しました。4つの展示スペースと広場から構成され、創業当時の商品や歴史をインタラクティブに体験できる他、最新技術を駆使した体験型展示「Visions」では、VR(仮想現実)ゴーグルや、ジェスチャー・音声認識によって操作するデバイス「Kinect」を利用したネスレ商品が登場する本格的なゲームを体験することができ、多くの来場者を集めています。

最新技術を活用して商品を楽しく知ることができるネスレのミュージアム

コスメに特化したデジタルコンシェルジュサービス

【From France (Paris)】
Sephoraがリリースしたコスメの新サービス
「Virtual Artist」

Sephoraがリリースしたコスメの新サービス 「Virtual Artist」2017年3月、コスメショップの「Sephora」は、オンラインで、リップやアイラインなどの化粧品のカラーテストを疑似体験することができるサービス「Virtual Artist」を提供開始しました。スマートフォンやPCに内蔵されたカメラから映し出される自分の顔、もしくは撮影した顔写真にメイクアップ製品をタイプ別に見比べながら試すことができます。また、本人の肌の色調から専門家が勧めるアイテムを試すことが可能となっています。メイク製品の価格や詳細情報も同時に表示されるため、気に入った製品をオンラインで直接購入可能となっており、利用者は肌を傷めずに自分にあった商品を自宅にいながら買えるとあって、コスメの新しい購入スタイルとなりそうです。

進化するスマホ学習のカタチ「エドテック」

mph170821-2近年、教育の分野でもテクノロジーを積極的に活用する動きが見られます。エデュケーションとテクノロジーを組み合わせた「エドテック」というキーワードが生まれ、教育業界は今後さらなる発展が期待されています。欧米をはじめアセアン各国でも、学習方法が顔を合わせるスタイルからオンラインに移り、場所を気にすることなく、どこにいても勉強することができるようになりつつあります。ここではスマホを活用した新たな学習サービスを紹介します。

【From USA (New York)】
博物館の恐竜を連れ出せる?!
AR技術「Tango」を使った学習サービス

mph170821-3アメリカ自然史博物館は恐竜について学習ができるアプリ「Dinosaurs Among Us」を開発しました。AR(拡張現実)技術「Tango」を利用し、撮影した画像にCGで作られた恐竜を映し出す仕組みとなっており、映し出した恐竜にスマートフォンを近づけたり、遠ざけたりすることで、恐竜の細部から全体まで見ることができます。恐竜の胴体に表示されるボタンを押すと詳細な説明が表示。また、恐竜と一緒にセルフィーを撮ることもでき、子どもが楽しみながら学習できるサービスとして注目を集めています。

【From Greece (Athens)】
AR・ジオタギング技術を使った新たな博物館学習

AR・ジオタギング技術を使った新たな博物館学習

ギリシャ・アテネのアクロポリス博物館では、位置情報を使ったジオタギングや、AR技術を活用した学習サービスを提供。EUから資金を受けた「CHESS」が開発したプロジェクトで、事前に個人の興味分野された観覧ルートが提案されます。展示品にスマホやタブレットのカメラを向けると、展示品が作られた当時の復元画像が映し出され、詳細情報や画面上で360度全方向から見ることができます。展示ルートはスマートフォンの端末データに残るため、自宅でも自分が観覧した展示品を復習することができます。

 

 

 

 

 

PICK UP NEW TECHNOLOGIES !

【From Germany (Frankfurt)】
画期的なオーディオシステム

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画期的なオーディオシステム

ベルリンのスタートアップ企業「HOLOPLOT」が複数の音楽やアナウンスを流すことができるプレミアムオーディオシステムを開発しました。同システムは、1つの空間に16種類の音楽やアナウンスを聞き分けられるように流すことができます。例えば、16種の同時に流れる言語からのアナウンスを同時に流し、それを聞き分けることができます。今後はドイツ鉄道と提携しドイツ全土にある駅だけでなく、会議室や博物館、展示会、コンサートホールなど様々な場所への導入が期待されています。
http://holoplot.com/features

 

【From Germany (Berlin)】
LEDライトで輝くコンクリート

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LEDライトで輝く コンクリートベルリンを拠点とする「SIUT」が光ファイバーを利用した光る軽量コンクリートを開発。電気がコンクリート内部に供給されることで、電流に反応したLEDが発光し、光ファイバーを流れ、コンクリート表面が光る仕組みとなっています。メンテナンス不要でエネルギー効率が良く、多彩な発光パターンを作成できるとのこと。将来的には、デバイスからのコントロールが可能になり、鉄道駅、空港、駐車場などでの歩行者の誘導、火災など危険な状況での避難支援誘導、公共の場の美的価値の向上に利用される予定です。
http://siut.eu/portfolio/podest/

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世界遺産の魅力を若年層に伝えるために光のテクノロジーを採用  10万人を動員する「SIGNAL Festival」

インターネットの普及・発展からWEBサイトやSNSなど新たなサービスが生まれ、いまではスマートフォンを使ってどこにいても、ボーダーレスかつタイムレスに情報にアクセスすることが可能になりました。しかし情報に気軽にアクセスできるからこそ、若い方はリアルな体験に餓えているともいえます。チェコ・プラハの世界遺産である歴史地区では、光のテクノロジーを活用したイベントを開催し、今まで足を運ぶことのなかった若者を中心とした層に、都市の魅力を伝えることに成功しています。

【From Czech Republic (Prague)】
ヨーロッパ最大のアートフェスに成長を遂げる
デジタルアートで彩られたプラハ歴史地区

チェコのプラハ歴史地区と周辺を舞台にした「都市・アート・テクノロジー」を融合させた「SIGNAL Festival」。世界遺産であるプラハ歴史地区を幻想的な空間に変化させ、若者を中心に多くの人を魅了し10万人を動員するイベントに成長しました。5回目となる今年はチェコ電力とメルセデス・ベンツがメインスポンサーとなり、2017年10月12日から15日に開催を予定しています。歴史地区で表現される21の作品は無料で楽しむことが可能。期間中は専用のアプリを利用して、作品の説明や、位置情報、訪問者の評価などをリアルタイムに確認でき、歴史地区をアートを探しながら巡ることができます。

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右記写真、公式FBページから引用
https://www.facebook.com/pg/SignalFestival/photos/

「テクノロジーとリアルの融合」に向き合う街づくり【From Germany (Berlin)】
人との繋がりを重視する、ドイツのスマートシティ

最新の技術を採用した施設でありながら、「人との結びつき」をコンセプトにするのが、共同住宅施設「Möckernkiez」。2018年竣工予定の施設内は、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用し、バイオガスや下水熱利用を行いスマートグリッドで生活インフラ・サービスの効率的な管理・運営を行います。そうした技術面よりも、同施設が掲げるのは「居住者同士の強い結びつきの構築」。着工時には居住予定者を招待したパーティイベントを実施。竣工前から居住者は顔を合わせて関係性をつくり、竣工に向けて盛り上がる気持ちを共有します。また、情報共有のためのイントラネットを構築し、定期的に入居者が参加するワークショップを開催しています。完成後の施設はベビーカーや車椅子のためにバリアフリー対応し、全ての住民が気軽に集まれるオープンスペースや公園、レクリエーション施設を設置。また、保育施設と高齢者生活支援施設を併設することで、幅広い年齢の住民が共生できる施設を目指しています。

人との繋がりを重視する、ドイツのスマートシティ

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今回の特集「Happy Technologies」はいかがでしたか。TNCでは昨今テクノロジーの先進事例やトレンドを調べる機会が増えているほか、海外企業のデジタルプロモーション事例や、流通に拡がるデジタル化の動きなどをウォッチしており、お客様の課題にあわせた現地調査・レポーティングが可能です。また今後の日本国内市場に向けたワークショップなども実施しております。お気軽にご相談ください。

http://lifestyle.tenace.co.jp/?page_id=112

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