~シリーズ 世界のライフスタイル~ 世界から熱視線を集める都市、 オーストラリア・メルボルン

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世界から熱視線を集める都市、 オーストラリア・メルボルン

メルボルンはオーストラリアの南東に位置し、19世紀の面影を残したビクトリア調の建物と近代的な町並みが魅力なオーストラリア第2の都市。別名「ガーデンシティ」とも呼ばれるほど緑豊かな公園が点在し、イギリスの雑誌「エコノミスト」の調査部門がまとめている「世界で最も住みやすい街」ランキングでは2011年から2017年まで7年連続で1位に選ばれています。また、2016年からカンタス航空、2017年から日本航空が日本とメルボルン間を1日2便の直行便でつなぎ、日本人にとっても身近な存在となりつつあります。今回は、そんなオーストラリアの第二の都市メルボルンがなぜ住みやすい街として注目を集めているのかを3つのキーワードでご紹介します。

キーワード① Multiculturalism=多文化主義

人口の4人に1人は国外で生まれた人と言われているオーストラリア。メルボルンも例外ではなく、多種多様なバックグラウンドを持つ人々が混在しています。こうした土壌もあり、異なる文化を持つ人々が「対等な立場で扱われるべき」という考え方「Multiculturalism=多文化主義」が根付いています。政府も支援を行っており、成人移民のための英語学習プログラム(約1年で510時間無料となる英語学習コース)、収入(主に低所得者)によっては医療・薬、各種公共施設や交通機関の運賃が割引になる支援、行政サービスの多言語対応などを熱心に進めています。

そんなメルボルンで、多くの国にルーツをもつ人が最も集まるのが「ホワイトナイト」。一夜限定で開催され、過去2年間でおよそ50万人以上が集まる光とアートのフェスティバルです。この祭典は、メルボルンに住む多様なルーツをもつ人たちや多国籍の観光客が、同じ時、同じ場で作品を通して共感を生む「Multiculturalism」が根付くメルボルンらしいイベントです。2019年は8月22日から8月24日まで3日間夜通しで行われ、ユニークな展示やイベントが連日開催されました。今年注目を集めたのは、「Waterlight Graffiti」と「Pollution Pods」。最新技術を駆使した「Waterlight Graffiti」は、 水と接触すると点灯する水反応性LEDの壁が話題に。また、「Pollution Pods」では世界中の都市(ロンドン、ニューデリー、北京、サンパウロ)の空気を複製。エコにも一生懸命なメルボルンらしく、それぞれの異なる空気を複製するだけでなく、深刻な大気汚染に警鐘を鳴らす問題提議も行っていました。

写真(左)「ホワイトナイト(白夜)」は2013年からスタートし、メルボルンの街を変革するイベント 写真(右)プロジェクトマッピングで彩られた、市庁舎

写真(左)「ホワイトナイト(白夜)」は2013年からスタートし、メルボルンの街を変革するイベント
写真(右)プロジェクトマッピングで彩られた、市庁舎

 

キーワード② 世界中のフーディーが注目する「美食の街」

オーストラリア料理とは「オーストラリアの食材とアボリジニ(先住民族)の知恵を活かし、さらに世界中の食文化が融合した料理」と定義されています。中でもメルボルンの食は今や世界中のフーディーの注目を集めています。世界屈指のグルメガイド「ミシュラン」は売れ行き不振から廃刊になりましたが、それに代わるものとして『グッド・フード・ガイド/good food GUIDE』というグルメ本が毎年9月に発行されています。この『グッド・フード・ガイド』では、ミシュランの星のような“シェフハット(HATS)”でランク付けされ(HATSの数を1から3個で評価 )、毎年どこのレストランがシェフハットをいくつ獲得するか?が、地元でも注目の的になっています。 HATSの評価は、そのレストランの雰囲気や外観、サービス、景色を楽しめるなど、来場客の口コミをとても重要視しているとか。ミシュランが格式を重んじる中、「美味しく楽しめること」をテーマにする考え方は世界中のシェフたちの憧れにもなっています。

心躍る、1 HATSのレストランの遊び心

シェフは年に何度も海外の他のレストランに修行に行き、そこで学んだ料理を提供するメルボルンの「Atlas Dining」。そのテーマを説明するメニューの表紙はパスポートで、予約の確認メールは航空券を思わせる名前や到着地(今はアメリカ南部)になっているユニークな試み。つまり「旅する気分で召し上がれ」というもの。移民の多いメルボルンで、このコンセプトが受け予約困難店に。今の料理はアメリカンフュージョンながら、食材の多くは持続可能な地元からというのも人気の理由です。ミシュランとはちょっと違う視点が、ここに垣間見られます。

心躍る、1 HATSのレストランの遊び心

ブッシュフードは未来食

ブッシュフードは未来食冒頭にも触れましたが、オーストラリアには先住民族のアボリジニがいます。約4万年以上前から住み、その「アボリジニ文化」は現存している文化の中で最古だと言われています。今や全人口の3%位になっているそうですが、オーストラリア政府はその文化保護を推進しています。そして注目されているのが、アボリジニの食をあらわす「ブッシュフード」。食材はエミュー、カンガルー、ワニなどで、調理法はシンプルに「焼くだけ」。ところが、その注目ポイントは、一緒に調理する木の実やベリー類、野菜の根や種といったものとの融合性です。高タンパク低脂肪の肉とビタミンが豊富な食材から生み出される料理は、現代社会の私たちには、とてもイノベーティブな料理に感じられますね。

 

キーワード③魅力的なビジネストラベル都市

メルボルンが注目されるもう一つの理由は、世界的規模の国際会議、学会、セミナー、研修などが開催できる施設と受け入れ体制が整っていることです。

F1や全豪オープンなどスポーツイベントはもちろんですが、特に力を入れているのはMICE(企業等の会議/Meeting、企業等の行う報奨・研修旅行/Incentive Travel、国際機関・団体、学会等が行う国際会議/Convention、展示会・見本市、イベント/Exhibition/Eventの頭文字のこと) で、会場のひとつメルボルンエキシビションセンターでは毎日のように国際イベントが行われています。

世界一住みやすい場所=世界一住みたい場所でもあるメルボルン。ビジネスイベントで訪れた事がきっかけで、その空気に触れ、憧れにつながるのかも知れません。

メルボルンでは国際的なイベントが数多く行われている

メルボルンでは国際的なイベントが数多く行われている

 

 

Interview メルボルンのトレンドエリアで若者スナップ!

メルボルンのトレンドエリアを歩く若者をキャッチして話を聞きました!

メルボルンのトレンドエリアを歩く若者をキャッチして話を聞きました!モナッシュ大学院でサステイナブルツーリズムを勉強しているエナさん。趣味は旅行で遠距離ドライブや友達とカフェやバーでゆっくりするのが好き。最近買ったものはオーガニックでフェアトレードのコーヒー豆。オーガニックフードや体験重視の旅行にお金をかけることが多いそう。今注目しているのは、Co2の排出を減らすため、再利用できるタピオカティーボトル「Bub Cup」。

 

 

 

 

メルボルンのトレンドエリアを歩く若者をキャッチして話を聞きました!現在、大手銀行に勤務するアレックスさんとベラさん。アレックスさんが最近購入したものはカシオのキーボード、これから欲しいものは大型スクリーンのテレビだそう。ベラさんが最近購入したものは、11月に誕生予定の赤ちゃん用のリクライニングソファ。今後欲しいものはベビーカーとHappiness(幸せ)。

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