~シリーズ 世界のライフスタイル~ アジア最大規模の食品総合見本市 「THAIFEX 2017」レポート

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アジア最大規模の食品総合見本市 「THAIFEX 2017」レポート

この画像は5/31~6/2、タイ・バンコクで行われた食の見本市「THAIFEX(タイフェックス)」の様子です。今年で14回目となるTHAIFEXは、アジア最大級の食品総合見本市で、アジアはもちろん、中東や南半球の都市からもバイヤーが訪れます。公式発表によると、出展数は46ヵ国2,169社(2016年は1,919社)、来場者は130ヵ国55,111人(2016年は42,582人)と、毎年伸びています。

今年はTNCも出展しました!メゾンドツユキの女将もウルトラ張り切っていました。

今年はTNCも出展しました!メゾンドツユキの女将もウルトラ張り切っていました。

今回の特集では、TNCが独自の目線で切り取った「THAIFEX」をご紹介します。
(文・写真 澤村 建造)

 

次のスーパーフードはタイから?

キヌアやチアシードといったスーパーフードはタイをはじめアセアン諸国でも話題になっています。それに続けと、会場では次のスーパーフードを狙う穀物、果実、種、ナッツなどが出展され、多くの来場者の関心を集めていました。

ジャスミンライスから発展させたライスベリーはオメガ3を多く含む

ジャスミンライスから発展させたライスベリーはオメガ3を多く含む

ベリーと付くが果実ではない「ライスベリー」

会場で目にしたのが、ライスベリーというコメのスーパーフード。これはタイで開発された、まるでベリー系の果実のような色をした赤いコメです。アントシアニンや食物繊維を多く含み、肥満予防や、がんなどの病気の抑制に効果があると言われています。多くのブースで、シリアル、ドリンク、粉末、オイルやクッキーなど、さまざまな形状で提案されていました。バンコク市街でもすでに多くの小売店のスーパーフードコーナーで見受けられました。

完全食とされるバナナにスーパーフードであるタマリンドを挟んだお菓子

完全食とされるバナナにスーパーフードであるタマリンドを挟んだお菓子

同じ熱帯植物バナナとの相性抜群、マメ科の植物

他にも注目はタマリンドです。エンドウ豆やソラ豆のようなさやに入った黄土色の見た目をしており、さやの中の果実はカリウム、鉄、ビタミンなどが豊富で、便秘や疲労回復に効果があると言われています。バナナチップにこのタマリンドをジャムにしたものを挟んだお菓子を試食してみましたが、手が止まりませんでした。タイではメジャーなフルーツということですが、日本に入ってくる日も近いかもしれません。

 

生鮮から加工品まで、可能性無限大のキノコ

ベジタリアンやヴィーガンの人口が世界的に増加している昨今、キノコの持つ可能性が期待されています。用途や商品の幅、取り扱い量の多さが見受けられました。

冷やして飲むものから、温めて飲むものまでさまざま

冷やして飲むものから、温めて飲むものまでさまざま

さまざまな加工がされ、注目を浴びるキノコ

会場では至る所にキノコやキノコの加工品が見られました。左のようなマッシュルームドリンクや下の写真のように“野菜の肉“というコピーで紹介される王室プロジェクトのキノコ、他にも粉末キノコ、キノコシートやキノコティーなどさまざま。市街では活力を出すためのキノコ濃縮ドリンク、しいたけを乾燥させたチップス、さらに、肉の代替としてバンズに挟んでハンバーガーとして提供する使用法などもありました。

王室プロジェクトのキノコはブースの特殊装置で栽培

王室プロジェクトのキノコはブースの特殊装置で栽培

更なる消費増加の可能性を秘めるキノコ

タイでもキノコは低カロリーのヘルシー食材として認識されており、その食感から、肉の代替品としても注目されています。またタイでは「イメージの良い日本から来た食材」と考えられているそうです(実際はタイ国産や中国産がメイン)。今後は農村の雇用創出につながっているため、更なる消費拡大が期待される食品として注目したいと思います。

 

現代社会が求める「Ready To Eat」

バンコクでも核家族化が進み、家族とではなく「ひとりで食べる」ことや、仕事や勉強が忙しいことから「スピーディに食事を済ませる」といった需要が多くなってきました。そうしたニーズに応える商品が会場には多く見受けられました。

ポップなブース作りで目立っていたキユーピー

ポップなブース作りで目立っていたキユーピー

見た目も鮮やか、キユーピーは「シェイクサラダ」をPR

バンコクのスーパーやコンビニのサラダ売り場にも、買ってすぐに食べられるプレカットのサラダボウルが並んでいます。そこで、キユーピーは「シェイクサラダ」を実演しながら展示。「わさびマヨネーズ」など、タイでも認知度が高く、ヘルシーで手軽なワンハンドのサラダは特に女性の来場者にインパクトを与えていました。来場者からは「忙しい日のランチにちょうどいいと思う」と反応は上々。

ミックスベジタブル味とチキン・マッシュルーム味

ミックスベジタブル味とチキン・マッシュルーム味

クイック×ヘルシーな商品が支持される

上記のサラダ同様、手早く食事を済ませられることに加え、健康訴求も重要なキーワードです。例えば左記の商品はポリッジ(お粥)ですが、米ではなく、ビタミンBやたんぱく質を多く含むことから最近改めて注目されている「オーツ麦」を採用。ハラル認証も取得しています。インスタント食品といえど、できるだけ健康的なものを食べたいという消費者の声に応えた商品といえます。

 

和食人気を映す「ジャパンパビリオン」

左奥に見えるのがジャパンパビリオン

左奥に見えるのがジャパンパビリオン

日本からは農林水産省とJETRO(日本貿易振興機構)のもと、「ジャパンパビリオン」として約60ブースが軒を連ね、日本の食をPRをしていました。ホタテやカキなどの海産物やお茶、柚子、さつまいも、味噌、そばなど、日本のふるさとが誇る味わいに来場者は興味津々。味噌を扱うブースの方に話を聴いたところ、和食が広まったことで味噌汁に触れる機会が増えたタイ人には反応が良いとのこと。そして人垣が集まる先には和牛を扱うブースがありました。

順番待ちの人で賑わっていた宮崎牛のブース

順番待ちの人で賑わっていた宮崎牛のブース

秋田や山形など、好調な牛肉ブース

タイ向け輸出重点項目のひとつ和牛は、複数のブースで出展をしていました。牛肉を味噌などと炒めて出しているブースもあれば、右記のようにチーズバーガーにして試食品を提供するブースもありました。最近は日本の銘柄牛を取り扱うレストランも増加中です。ただ「WAGYU」は日本産と限らないので(日本の和牛がルーツで海外で肥育されている)要注意です。

 

TNCは4社合同で日本の味覚を提案

弊社TNCでは、はまち、さつま揚げ、あられ、粉しょうゆの合同ブースを出展しました。
村上からご報告します!

●左から京都・鳴海屋さんの「あられ」。グルテンフリーである「あられ」(ぶぶあられ)はスープやサラダ、ヨーグルトのトッピングにも使えることからオセアニアのバイヤーが注目。抹茶やごま、黒豆を使った「あられ」にも興味が集まりました。

●鹿児島・錦江湾で養殖されたグローバルオーシャンワークスさんの「ハマチ」は脂ののりが素晴らしく、試食を出せば数分で空になるほどの人気ぶりでした。タイフェックスで商談がまとまり、近々、バンコクのデパートに登場します。

●同じく試食で人気だったのは鹿児島・玖子貴(きゅうじき)さんの「さつま揚げ」。一般的な「さつま揚げ」と違い、素材が前に出る新感覚で、練りもの好きなタイ人の心をわしづかみでした。すでに進出済みの香港で大人気。

●最後は京都の老舗、下鴨茶寮さんとメゾンドツユキがコラボした「粉しょうゆ」。柚子と一味の入った「粉しょうゆ」は、液体の黒い醤油とは違う新しさを感じていただけたようです。タイのセブンイレブンの運営企業からバルク買い付けの話があれど、、値段があわず(涙)。

2018年もTNCはTHAIFEXに出展予定。5/29~6/2です。ぜひ皆様、ご一緒しましょう!(もれなく村上がついてきます・笑)

写真左:多くの方で賑わいました 写真中:ハマチを初めてみる方も多く良い被写体に。 写真右:試食を出すとすぐにこの通り。

写真左:多くの方で賑わいました 写真中:ハマチを初めてみる方も多く良い被写体に。 写真右:試食を出すとすぐにこの通り。

 

THAIFEX2017視察所感

国内にあるものを活かしながら、海外からの食材やアイデア、テクノロジーを積極的に取り入れ、前進していくタイの食。その縮図を会場に見た気がします。タイ人にも人気の海苔スナックのようなハラル食品や、ドリップコーヒーが広がりつつあることから今後一気にマーケットが拡大しそうなコーヒー関連も魅力的でした。タイの食、アジアの食を今後も常にチェックをしていきたいと思います。TNCではお客様のニーズにあわせた各国のイベントの現地取材を行っております。ご興味のある方はこちらからお問い合わせください。

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TNCアジアトレンドラボのご紹介

TNC内の研究機関『TNCアジアトレンドラボ』では、国の高感度層で構成される最新トレンドやトレンドを牽引するリアルな若者の生声から、アジアのトレンド情報を収集・蓄積し、横軸で分析をすることが可能です。アジアの食に特化した「フードトレンドレポート」を無料公開していますので、この機会にぜひご覧下さい。

TNCアジアトレンドラボでは、各国の若者で構成される現地トレンドウォッチャーから届くトレンドを独自に読み解き、蓄積していますまた、アジア市場のマーケティング戦略や現地向け商品開発のヒントを導き出すワークなど様々なビジネスサポートも行っています。ご質問や気になることなどありましたらお気軽にお問い合わせください。

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