世界の均一ショップに見る各国のライフスタイル

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私たちの生活になじみ深い「100円均一ショップ」。1000円を持って行けば約10個の商品が買える、分かり易い業態で、生活雑貨や文具、食品など様々な商品が並ぶのが特徴です。世界に目を向けると、同じく「99セントショップ」や「1ポンドショップ」など、同様の業態があるようです。新興国では「安いモノが気軽に手に入る」ではなく「そこそこの金額で、しっかりしたモノが手に入る」存在となっています。それでは、各国にはどのような均一ショップがあり、どのようなものが店頭に並んでいるか、見ていきましょう。現地在住のライフスタイル・リサーチャーがご紹介します。


アメリカ(LA)で一般的な均一ショップは99セント(約100円)ショップで、スーパーマーケットのように野菜から日用品、ステーショナリーまで幅広い種類のものが販売されています。日本のように、100円ショップオリジナル品を扱うのではなく、メーカーのものも置かれ通常よりも安い99セントで購入出来ます。そのため、お買い得感のあるディスカウントストアーの一つとして認識されています。低所得層の利用も多く、治安のあまり良くない地域にもお店があることが少なくありません。


■パーティーグッズ
パーティーが大好きなアメリカ人。店内に入ると、パーティーグッズがずらりと並んでいます。お誕生日会・ベビーシャワー・卒業パーティーなど、仕様に分かれたグッズや、カード・バナー・ギフトバッグ・風船などもあらゆる商品が販売されています。他店で販売されている商品が、ここでは値段を下げて99セントで販売されています。


■DIYグッズ
アメリカといえば、DIYの国。家の修理も、物の組み立てなども自分たちでやる人が多く、各家庭にツールセットが充実しています。99セントショップにも、ねじ回しはもちろん、のこぎりまでも!販売されています。


■麦わら帽子&サングラス
一年中日差しの強いLA。ビーチと太陽が似合うエリアならではのグッズも販売されています。麦わら帽子・ビーチサンダル・サングラス・水着まであります。99セントショップで海の準備は完璧!


■サンドウィッチの弁当箱
皆家庭に一つは持っている、サンドウィッチが入る食パンの形をしたお弁当箱。子どもたちが学校に持っていくサンドウィッチ弁当箱も、子どもが喜びそうな人気のキャラクターが付いたものが販売されています。


イギリスで一般的な均一ショップは1ポンド(約150円)ショップ。以前は安かろう悪かろう的イメージがありましたが、長引く不況で安いものを上手く取り入れる消費者が増えてきて、1ポンドショップの需要も高まっています。プチプラ化粧品やネイル関連商品、おもちゃ、電池やベビー用品まで、各店商品の幅も広く揃えています。ガーデニング用品やパーティー小物、ピクニックやアウトドア用品など、イギリスらしい商品も充実しています。

■イギリスといえばやはりガーデニング
イギリス人にとって、ガーデニングはとても身近な存在。スコップ、ジョーロ、花の種、鉢などの定番アイテムに加え、花や植物をバスケットに植え、つるして飾るハンギング・バスケットなど日本ではまだなじみの薄いアイテムも売られています。


■国民的ドリンク=紅茶=ティーバック
イギリスで紅茶というと、茶葉をティーポットで淹れて優雅に、といったイメージを思い浮かべるかもしれませんが、家庭ではティーバッグが主流です。写真は日常使いの紅茶として支持率が高いPG Tipsの徳用パック。パッケージの表記は1.79ポンドですが、ディスカウントされ、1ポンドで販売されています。


■充実のベイキング(お菓子作り)商品
昨年大人気だったBBCの素人お菓子作りコンテスト番組「The Great British Bake Off」以来イギリスでベイキング熱が高まっています。カップケーキを個別に入れてプレゼントできる小箱は10個入りでたったの1ポンド!



節約好きでお値打ち品に弱いドイツ人。日本のように全てが同じ価格の均一ショップは1ユーロショップのEuroshopのみですが、1ユーロで全てが買えるというコンセプトが受け、すでに200を超える店舗ができています。ただし、「すべてが本当に1ユーロなんて信じられない!」というお客さんも多いようで、店内のいたるところに「どの商品も1ユーロ」の記載があるにも関わらず、「これはいくらですか?」と聞く人もいます。

■BBQ・ビアガーデン用アイテム
ドイツの夏に欠かせないのが、バーベキューとビアガーデン(なんとミュンヘンでは食べ物持込可!)。1ユーロショップでもバーベキュー用の燃料・炭・アルミプレート・魚焼き網・トング・紙コップ・紙皿・紙ナプキンなど様々な商品が目白押しです。


■アナログゲーム
家族や友人と過ごすことを大切にするドイツ人にとって皆で楽しく暇つぶしできるアナログゲームはとても重要です。ドイツゲーム大賞というものがあるくらい毎年多くの新作が出されていますが、定番のゲームは1ユーロショップでも買うことができます。ボードゲームからカードゲーム・ダイスゲームまで様々な種類のものが売られています。写真左はミューレ、右上はヤッツィー用のカップ、右下はマオマオというトランプゲーム。


■手芸用毛糸
ビーズ編み・クロスステッチ・かぎ針編みまで小学校中学年で習うドイツ人にとって、手芸は大人になってからも男女問わず親しまれている趣味です。そんな中でも最近ブームが再燃しているのが編みもの。夏でもお店には30~40種類の毛糸が並び、単色のものからラメ入り、マフラーやシュシュ用のもこもこした素材のものやくつ下用毛糸まで幅広く売られています。


■ろうそく・アロマキャンドル
一年を通してドイツ人の生活に欠かせないのがキャンドル。1ユーロショップにも、フルーツティーやハーブティーを温めるキャンドルウォーマー専用ろうそく・ブロックキャンドル・容器入りのアロマキャンドルのほか、キャンドルホルダーやキャンドルウォーマーなどの関連商品も各種取り揃えられています。



バンコクには日本の100円ショップ(タイでは60B、約180円)も進出しており、タイ人にとても人気があります。こうした中、近年では「20B(約60円)ショップ」を見かけるようになりました。タイのラーメンが一杯30B前後で食べられるのを考えると60Bは高く感じられますが、20Bともなれば気軽に買物ができます。商品はプラスチック製品、文房具、台所用品など生活雑貨が充実しています。また、日本語や韓国語で書かれている商品もちらほら見かけます。店によって異なりますが、決められた金額以上の購入で20Bよりも安い「卸売り価格」が適用になったり、デリバリーまでしてくれるサービスもあるのが特徴です。


■あらたまったときには「パーン」で
「パーン」とは儀式に使う器のこと。花を飾る結婚式、先生に恩返しのため花や葉っぱなどで飾って、敬意を表す儀式「ワイクルー」などで活躍します。また、授賞式でも何らかのものを渡す際に、このパーンを使います。本来は黄銅や銀などで作られていますが、現在ではアルミニウムを金色に塗ったものも多く使われており、20Bショップでも手に入ります。


■携帯電話グッズもいろいろ
今となっては欠かせない携帯電話。近年のスマートフォン普及もあってか、20BショップでもiPhone用の携帯カバーをはじめ、イヤホン、充電用USBなど、様々なグッズを売っています。


■タイ料理には欠かせない「クルアンプルン」
タイでは、提供された料理に自分好みで味を整えるという習慣があり、テーブルの上には、卓上調味料が必ず置いてあります。基本は、「唐辛子」「ナンプラー」「唐辛子入りお酢」「砂糖」の4種類。その4つの調味料=「クルアンプルン」を入れる容器も20Bで手に入ります。



街中などでまれに見かけるローカル均一ショップの価格は3元・5元・10元などですが、「5元(80円)または10元(160円)」のように価格を1つに統一しない売り方をする店も少なくありません。商品は台所用品や工具、文具、小物類、絵本など多岐に渡り、いずれも日本の均一ショップに比べて品質は落ちます。こうしたローカル店では、日本のキャラクターなどをモチーフにした商品が目を引きます。近年では「一伍一拾」や「ダイソー」など、アッパー向け均一ショップが登場。ニューリッチ層と呼ばれる比較的経済的に余裕のある層をターゲットに、ワンランク上の生活用品を販売しています。


■ドライヤーや靴乾燥機が10元
ローカルの均一ショップでは”お得感”をアピールした商品も多いのが特徴です。ドライヤーや靴乾燥機など、10元では通常とても買えないような商品が売られていることもあります。


■そっくりキャラクター商品も10元
著作権に対する意識が低いため、有名キャラクターを使用した商品が散見されます。パクリキャラたちは表情がどこか不自然ですが、中国人は細かい違いは気にしていない様子。日本でも流行した「CROCS」社サンダルは、「CROOS」として10元で売られています。


■お茶は均一ショップに欠かせない存在
食卓に欠かせない中国茶も均一ショップに並びます。こちらは20~30元(約300~450円)の少し高級ラインを扱うショップ。20~30代を中心におしゃれなイメージからティーバッグの利用が広がっています。お湯をつぎ足して使用する中国人必携のポットももちろん均一ショップに並びます。

今回の特集はいかがでしたか?その他の流通を調査することはあっても、「世界のヒャッキン」を同時に行って並べてみるというのは、珍しいのではないかと思います。その国らしいライフスタイルが見えてきます。掲載できなかったものはFacebookにもポストしていきます。そちらもぜひご覧になってください。

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